いじめ要望書テンプレート|無料で使える文例集

学校でいじめが起きているにもかかわらず、口頭で伝えても「様子を見ます」で終わる、担任に相談したが話が校内で止まっている、記録として残らず、対応が曖昧なまま時間だけが過ぎていくーーー

こうした状況に悩む保護者の方は少なくありません。

そこで有効なのが、「いじめ要望書」です。

要望書は、学校や教育委員会に対して「事実」と「求める対応」を整理し、文書として正式に伝える手段です。

このページでは、学校提出用・教育委員会向けの要望書テンプレートを文例付きで紹介します。

※要望書の構成や「学校が動きやすい書き方」を先に知りたい方は、先にこちらの記事をご覧ください。

いじめ要望書の正しい書き方(NG例・注意点)

基本テンプレート(学校提出用)

まずは、学校(担任・校長宛て)に提出するための基本形です。

個別の事例に当てはめる形式にまとめています。文章の流れ・構成として【1.いじめの内容】【2.これまでの経緯】【3.要望事項】の順で個別の事例に併せまとめるだけで完成します。

※抽象的な表現を避け、「事実+要望」に絞るのがポイントです。

【学校提出用|いじめ要望書テンプレート】

要 望 書

〇〇学校
校長 〇〇〇〇 様令和〇年〇月〇日

住所:
氏名:
連絡先:私は、貴校に在籍する〇年〇組の生徒(氏名:     )の保護者です。

私の子どもがいじめを受けていることが分かり、その対応について要望書を提出させて頂きます。

【1.いじめの内容】
・発生時期:
・発生場所:
・具体的な行為内容:

(文例:○○○学校において、○年○月○日より○○君から(特定の生徒)無視や悪口を繰り返し受けていて、今現在も継続中である 等)

※いつ(いつから)、どこで、誰に、どんな被害を受けているのか、詳細にまとめる事

【2.これまでの経緯】
・担任へ相談した日時と内容
・学校側からの回答や対応状況

(文例:○年○月○日より○○君から(特定の生徒)無視や悪口を繰り返し受けている件について、担任の○○先生に相談しているが、今現在もいじめが継続中であり、その後の対応についても進展が無いまま現在に至っている 等)

※担任に相談しているけど対応が進まない場合、校長がこの事実を把握しているのか、担任で情報が止まっているのか実態を把握する必要があるので、まずは校長がこの事実を把握しているのかを確認する必要があります。

※もし、校長が実態を把握している(相談にも校長が応じている)のであれば、学校側が「いじめ防止対策推進法」に基づいて対応をするべき旨を記載する必要があります。

【3.要望事項】
・事実関係の調査
・関係生徒への適切な指導
・再発防止策の実施
・今後の対応についての書面または面談での説明
・学校の回答期限を定める

(文例:○○君から(特定の生徒)無視や悪口を繰り返し受けている件について、いじめの実態の調査及び○○君の保護者への報告及び適切な指導の実施、その後の対応について再度面談を実施して保護者と学校とで情報共有したい。この再度の面談の実施について○○日までに実施したいので、少なくとも○○日までに回答を書面で頂きたい 等)

※この部分は求めたい要求・要望を記載していきます。できるだけ具体的に記載し、期日を定めて対応を求める様にしてください。

※相手側への制裁を求める事が中心にならない様、学校への対応について詳細にまとめる様にすると、学校から返答が来やすくなる傾向があります。

子どもの心身の安全を最優先に考え、速やかにご対応いただけますようお願い申し上げます。

以上

※学校のいじめ要望書の「実際の記載例(全文)」を確認したい場合は、こちらをご覧ください。

いじめ要望書の実例ページ

基本テンプレート(教育委員会提出用)

学校で対応が進まない場合、教育委員会への提出が次の一手になります。

教育委員会の管轄は公立・私立で変わってきますので、小中学校で公立の学校なら「市町村の教育委員会」、高校なら「県の教育委員会」、私立の場合についてはその学校を運営している「学校法人」に送付するのが一般的です。

※学校名・これまでの対応状況を必ず入れます。

学校に相談しても改善が見られない場合は、段階的に次の対応を検討する必要があります。

学校が動かないときの次の対応ステップ

教育委員会向け提出用|いじめ要望書テンプレート

要 望 書

〇〇市教育委員会
教育長 〇〇〇〇 様令和〇年〇月〇日

住所:
氏名:
連絡先:

私は、〇〇学校に在籍する生徒(氏名:     )の保護者です。現在、私の子どもがいじめを受けている事について、学校へ相談を行ってまいりましたが、十分な対応がなされていないと感じております。

子どもの状況が改善されずに精神的に不安定になっている為、○○学校に対して適切な指導・助言を実施して「いじめ問題」への早急な対応をお願いしたく存じます。

【1.いじめの概要】
・発生時期・場所
・具体的な行為内容

(文例:○○○学校において、○年○月○日より○○君から(特定の生徒)無視や悪口を繰り返し受けていて、今現在も継続中である 等)

※できるだけいじめの被害について具体的に記載する必要があります。

【2.学校への相談経緯】
・相談日時
・学校側の対応内容
・現時点で改善が見られない状況

(文例:○年○月○日より○○君から(特定の生徒)無視や悪口を繰り返し受けている件について、担任の○○先生に相談しているが、今現在もいじめが継続中であり、その後の対応についても進展が無いまま現在に至っている、もしくは○○日に再度面談を実施して対応をしてもらう様に話をしたが改善が見られず、不登校の期間が長期化している 等)

※いじめの被害と併せて「学校への相談実績」について細かく記載する必要があります。

【3.要望事項】
・第三者的立場からの事実確認
・学校への指導・助言
・再発防止に向けた具体的対応
・回答期限を定める

(文例:子供のいじめ被害について○年○月○日より現在に至るまで被害が続いており、学校に相談しても何ら改善が見られない、面談を●月●日に実施しているが学校の対応に改善・進展が見られない為、第三者委員会を設置していじめの実態について調査を実施してほしい 等)

※ここで注意したいのが、教育委員会は基本的に直接的な対応を実施する事はできず、直接的な対応は学校の役目である為、「学校への指導や助言」や「第三者委員会の設置の要求」などが中心になります。

子どもが安心して学校生活を送れる環境を整えていただきたく、ご高配をお願い申し上げます。

以上

教育委員会へのいじめ要望書の「実際の記載例(全文)」を確認したい場合は、こちらをご覧ください。

教育委員会向けの要望書の実例ページ

テンプレを使う際の注意点

テンプレートは便利ですが、使い方を誤ると逆効果になることもあります。

いじめの被害や内容はその場その場で変わっていって同一では無く、子供の数だけいじめの内容は存在しています。

テンプレートの内容に当てはめる前に、子供の状況や要望の内容、または学校・教育委員会との関係性を踏まえながら「我が子にあった要望書」にしていく事が重要です。

ここで書き方を誤ると学校が対応しにくくなることがあります。
NG表現や避けるべきポイントは、こちらで詳しく解説しています。

⇒「いじめ要望書の書き方解説ページ

注意点① 感情的な言葉を書かない

感情に任せて一方的に「許せない」「学校の責任だ」などはNGです。

事実と要望のみを淡々と記載して、「問題となっている部分(いじめ)」の対応・是正を記載するようにしましょう。

注意点② 慰謝料は書かない

要望書はあくまでも「要望」を記載するものであって交渉文書ではないので、要望書で慰謝料請求をする事はできません。

学校の対応が硬直化してしまうので、本来求めたい「改善・是正」ができなくなる可能性が非常に高いです。

要望書では伝えきれない事実関係を第三者にも伝わる形で整理して残したい場合は、内容証明という方法もあります。

内容証明の書き方【完全版】(例文・注意点)

注意点③抽象的な文言をできるだけ減らす

学校で起きたいじめで「日時・場所・行為内容」は必ず具体化するようにしてください。

そもそも、対応できない理由が学校側の「確認できない」場合が多く、要求している側が「日時・場所・行為内容」を把握していなければ対応自体が難しくなります。

テンプレだけで不安な場合

ここまで学校側へ送付する要望書のテンプレート、教育委員会へ送付する要望書のテンプレートをまとめてきましたが、

●書き方がこれで合っているか分からない

●内容が強すぎないか心配

●教育委員会に出すレベルか判断できない

このような場合もあると思います。

「この内容で本当に学校が動くのか不安…」という場合は、次の対応も視野に入れて準備しておくと安心です。

要望書を出しても学校が動かないときの次の対応ステップ

もしくは、第三者に内容をチェックしてもらうことで、対応が大きく変わることがあります。

特に、

1、事実関係に対して要求は正当な要求なのか

2、表現のトーン調整

3、学校・教育委員会向けの使い分け

は、専門家の視点があると安心です。

まとめ

ここまで誰にでもできるようにテンプレートをまとめてきましたが、どれだけ整理しても「不安」が付きまといます。

その場合、第三者に内容について確認してもらう方が結果的に早く進むケースが少なくありません。

1つの方法として、ひまわり行政書士事務所ではいじめに関する相談(年間3~400件)や書面作成(年間100件前後)を行っている実績を基に、いじめの被害状況に合わせた内容証明や要望書を作成しています。

また、事案ごとに適切な表現や進め方は異なりますので、まずは状況整理から一緒に行うことも可能です。

お気軽にご相談下さい。

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実際に「我が子のいじめ」を対応してきた経験を元に、不登校や学校との話し合いの仕方などをお伝えしています。

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いじめ対策「要望書」「内容証明」を作成致します

学校生活の中で起こる「いじめ」は学校も対応できず、対応が遅れ取り返しの付かない事態に発展する事がほとんどです。「書面」という形に残す事で積極的に学校に対応を求め、事実を明るみにする事が可能です。 また、書面で学校に要望する事で「対応を求めた経緯」が事実として残るので、学校の「いじめとは認識していない」という言い訳も防ぐ事ができます。

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