- 1 【そのまま参考にできる】いじめ要望書の実例文|ケース別に文面の作り方を解説
- 2 いじめ要望書の実例を見るときに注目したい3つのポイント
- 3 実例① 小学生|口頭で相談しても改善しないケース
- 4 実例② 中学生|学校への相談を続けても改善しないケース
- 5 実例③ 高校生|学校生活への影響が大きくなっているケース
- 6 ケース別に見る「要望」の選び方
- 7 実例をそのままコピーして提出してはいけない理由
- 8 要望書で避けたい表現
- 9 自分のケースに合わせて実例を調整する方法
- 10 テンプレートを使って要望書を作成する場合
- 11 要望書を提出した後も記録を残しておく
- 12 まとめ|実例は「自分の状況に合わせて書く」ために使う
【そのまま参考にできる】いじめ要望書の実例文|ケース別に文面の作り方を解説
いじめについて学校へ相談しても、
- 「様子を見ましょう」と言われたまま改善しない
- 担任には相談したが、学校全体の対応につながらない
- 何度相談したのか、学校が何をしたのか整理できていない
- 学校に何を求めればよいのか分からない
このような状況になると、「要望書を出した方がいいのだろうか」「実際にはどのような文章を書けばいいのだろうか」と悩む保護者の方も少なくありません。
そこでこの記事では、いじめ要望書を作成するときの参考になるケース別の実例文を紹介します。
ただし、ここで紹介する文章を、そのまま提出することをおすすめしているわけではありません。
大切なのは、
- どの事実を書いたのか
- これまで学校に何を相談したのか
- 子どもにどのような影響が出ているのか
- 学校に何を求めているのか
を整理し、ご家庭の状況に合わせて文面を調整することです。
この記事で分かること
- 小学生・中学生・高校生のケース別の文面例
- それぞれのケースで、何を要望書に書くべきか
- 「事実」と「要望」をどのようにつなげるか
- 学校が対応しやすい要望と、避けたい表現
- 自分のケースに合わせて文章を調整する方法
まずテンプレートそのものを使いたい方へ
この記事は「ケース別の実例」を確認するための記事です。
最初から文章を作成したい方は、基本構成をまとめたテンプレートをご利用ください。
いじめ要望書の実例を見るときに注目したい3つのポイント
要望書の実例を見るときは、文章そのものをコピーするよりも、「なぜこの内容になっているのか」を見ることが重要です。
① いじめの事実を具体的に整理する
「いじめを受けています」とだけ書くのではなく、できる範囲で、
- いつ
- どこで
- 誰から
- どのような行為を受けたのか
- 何回程度繰り返されているのか
などを整理します。
② これまでの学校対応を書く
要望書では、現在の被害だけでなく、これまで学校へ相談してきた経緯も重要です。
例えば、
- 〇月〇日に担任へ相談
- 〇月〇日に再度相談
- 学校から「様子を見る」と説明された
- その後も同じ行為が続いた
というように、時系列で整理すると、現在なぜ文書で要望しているのかが伝わりやすくなります。
③ 「何とかしてください」ではなく具体的な要望を書く
要望書では、単に「いじめをなくしてください」と書くだけではなく、学校に何を求めるのかを具体化します。
- 事実関係を確認してほしい
- 再発防止策を検討してほしい
- 学校での見守りを強化してほしい
- 今後の対応方針を説明してほしい
- 保護者へ経過を報告してほしい
この3点を意識するだけでも、要望書の内容を整理しやすくなります。
実例① 小学生|口頭で相談しても改善しないケース
このケースのポイント
- 担任へ複数回相談している
- 同じ行為が繰り返されている
- 子どもが学校生活に不安を感じている
- 学校に事実確認と再発防止を求める
ケースの状況
小学校低学年の子どもが、同級生から繰り返し暴言を言われたり、仲間外れにされたりしているケースです。
保護者は担任へ相談しましたが、その後も同じような行為が続いています。
このような場合には、これまでの相談経緯と現在の状況を整理したうえで、学校に具体的な対応を求める形にします。
要望書の文面例
令和〇年〇月〇日
〇〇小学校
校長 〇〇〇〇 様
いじめに関する対応の要望について
私は、貴校〇年〇組に在籍する〇〇の保護者です。
令和〇年〇月頃から、〇〇が同級生から暴言を言われる、仲間外れにされるなどの行為を繰り返し受けていると認識しています。
これまで〇月〇日、〇月〇日に担任の〇〇先生へ相談しましたが、その後も同様の行為が続いています。
本人も学校へ行くことに不安を感じるようになっており、学校生活への影響が心配される状況です。
つきましては、学校として事実関係を確認していただくとともに、今後同様の行為が繰り返されないための対応についてご検討いただきますようお願いいたします。
また、今後の対応について、保護者へご説明いただけますと幸いです。
〇年〇月〇日までに、現在の対応方針についてご回答くださいますようお願いいたします。
住所:
保護者氏名:
連絡先:
この文面のポイント
このケースでは、相手の児童や保護者を非難することよりも、
- どのような行為が続いているのか
- これまで学校へ相談したこと
- 現在の子どもへの影響
- 学校に確認・対応してほしいこと
を整理しています。
特に、単に「いじめをなくしてください」とするのではなく、事実確認・再発防止・保護者への説明という形で要望を具体化している点がポイントです。
実例② 中学生|学校への相談を続けても改善しないケース
このケースのポイント
- 長期間にわたり同じ問題が続いている
- 学校へ複数回相談している
- 学校の対応経緯を整理する必要がある
- 必要に応じて教育委員会への相談も検討する
ケースの状況
中学生の子どもが、クラス内での誹謗中傷や無視などを繰り返し受けているケースです。
保護者は学校へ相談しているものの、具体的な改善が見られず、現在までの学校対応を整理して文書で伝えることにしました。
要望書の文面例
令和〇年〇月〇日
〇〇中学校
校長 〇〇〇〇 様
いじめに関する対応の要望について
私は、貴校〇年〇組に在籍する〇〇の保護者です。
〇〇は、令和〇年〇月頃から、同級生から誹謗中傷を受けたり、集団で無視されたりする行為が続いていると話しています。
これまで〇月〇日、〇月〇日、〇月〇日に学校へ相談し、その都度対応について説明を受けましたが、現在も同様の行為が続いています。
本人は学校生活に不安を感じており、精神的な負担も大きくなっています。
そこで、以下の点について学校としてご対応いただきますようお願いいたします。
- 現在確認されている事実関係の整理
- 今後の再発防止に向けた具体的な対応
- 本人が安心して学校生活を送るための配慮
- 今後の対応方針についての保護者への説明
〇年〇月〇日までに、今後の対応についてご説明くださいますようお願いいたします。
住所:
保護者氏名:
連絡先:
この文面のポイント
このケースでは、現在の被害だけではなく、これまで学校へ相談した経緯を入れています。
学校がどのような対応をしたのか、何が改善しなかったのかを整理しておくことで、要望書を提出する理由も明確になります。
学校への相談を続けても改善しない場合
要望書を学校へ提出した後も改善が見られない場合には、教育委員会などへの相談を検討することもあります。
その場合には、学校へいつ相談したのか、どのような説明を受けたのか、提出後にどのような対応があったのかを記録しておくことが重要です。
実例③ 高校生|学校生活への影響が大きくなっているケース
このケースのポイント
- 本人への心理的負担が大きくなっている
- 登校や学校生活への影響が出ている
- 安全・安心して学校生活を送るための配慮を求める
- 事実確認だけでなく、今後の支援についても要望する
ケースの状況
高校生の子どもが、同級生からの言動によって精神的な負担を感じ、学校へ行くことにも不安を感じるようになったケースです。
このような場合には、いじめの行為だけを書くのではなく、学校生活にどのような影響が出ているのかも整理します。
要望書の文面例
令和〇年〇月〇日
〇〇高等学校
校長 〇〇〇〇 様
学校生活に関する対応の要望について
私は、貴校〇年〇組に在籍する〇〇の保護者です。
〇〇は、令和〇年〇月頃から、同級生から〇〇などの行為を受けていると話しています。
これまで〇月〇日に学校へ相談しましたが、その後も本人は学校生活に不安を感じており、登校についても強い負担を感じるようになっています。
本人が安心して学校生活を送ることができるよう、以下の点についてご対応をお願いいたします。
- 関係する事実関係の確認
- 同様の行為を繰り返さないための対応
- 本人が安心して学校生活を送るための配慮についての検討
- 今後の対応方針についての保護者への説明
また、今後の学校生活について、本人の状況を踏まえて必要な配慮についてもご相談させていただければと思います。
〇年〇月〇日までに、今後の対応についてご説明くださいますようお願いいたします。
住所:
保護者氏名:
連絡先:
この文面のポイント
高校生のケースでは、単に「相手への指導」を求めるだけではなく、本人が安心して学校生活を送るために必要な配慮についても整理することが重要です。
例えば、学校との相談の中で、座席や教室での見守り、別室での学習など、具体的な配慮について話し合う場合もあります。
ただし、実際にどのような対応が可能なのかは、学校の状況や本人の状態によって異なります。
ケース別に見る「要望」の選び方
要望書では、すべてのケースで同じ内容を求めればよいわけではありません。
| 状況 | 整理する内容 | 主な要望例 |
| 口頭相談で改善しない | 相談日時・学校の説明・その後の状況 | 事実確認・再発防止・経過説明 |
| 被害が繰り返されている | 行為の頻度・期間・現在の状況 | 継続的な見守り・再発防止 |
| 学校生活に影響が出ている | 登校・体調・学校生活への影響 | 安全確保・学校生活上の配慮・支援 |
| 学校対応の経緯を整理したい | 誰にいつ相談し、何を説明されたか | 対応方針の説明・経過報告 |
このように、現在起きていることと、学校に求める対応を対応させると、要望書を具体的にしやすくなります。
実例をそのままコピーして提出してはいけない理由
実例は文章の組み立て方を理解するための参考になりますが、基本的には、そのまま提出するものではありません。
同じ「いじめ」という言葉でも、
- 行為の内容
- 発生した時期
- 繰り返しの有無
- 学校へ相談した回数
- 学校側の対応
- 子どもへの影響
は、それぞれ異なるからです。
例えば、「何度も相談した」という文章を、自分のケースでは1回しか相談していないのに使用することはできません。
また、「不登校になった」という事実がないのに、そのような内容を記載することも避ける必要があります。
実例で参考にするのは「文章」だけではありません。
- どの事実を整理しているか
- どの順番で書いているか
- どのように要望につなげているか
- どの表現を避けているか
この4点を見ると、ご自身の要望書を作成するときにも応用しやすくなります。
要望書で避けたい表現
要望書では、学校への不満や怒りをすべて書くことよりも、事実と具体的な要望を整理することが重要です。
「加害者を退学させてください」などの制裁要求
相手への制裁を中心にするのではなく、まずは学校に確認・対応してほしい事項を具体的に整理しましょう。
「学校は隠蔽しています」などの断定
学校側の意図を推測して断定するよりも、
「〇月〇日に相談しましたが、〇月〇日現在、〇〇について説明を受けていません」
というように、確認できる事実を書く方が状況を伝えやすくなります。
「きちんと対応してください」だけで終わる
「きちんと対応してください」だけでは、学校側が具体的に何をすればよいのか分かりにくくなります。
例えば、
- 事実関係を確認してほしい
- 再発防止策を説明してほしい
- 今後の見守りについて説明してほしい
- 保護者へ経過を報告してほしい
など、できるだけ具体的に整理します。
自分のケースに合わせて実例を調整する方法
実例を参考にする場合は、次の順番で書き換えると整理しやすくなります。
- 子どもの学年・状況を整理する
- いじめと考えている具体的な行為を書く
- 発生時期や継続状況を書く
- これまで学校へ相談した経緯を書く
- 現在の子どもへの影響を書く
- 学校に求める対応を具体化する
- 必要であれば回答期限を設定する
文章を作るときの簡単な整理方法
まずは文章にせず、次の5項目だけを書き出してみてください。
① 何があった?
〇月〇日、〇〇された。
② どのくらい続いている?
〇月頃から現在まで、〇回程度。
③ 学校には相談した?
〇月〇日に担任へ相談。〇〇と説明された。
④ 子どもにどんな影響がある?
登校を嫌がる、眠れないなど。
⑤ 学校に何を求める?
事実確認、再発防止、見守り、説明など。
この5項目が整理できれば、要望書の下書きを作りやすくなります。
テンプレートを使って要望書を作成する場合
実例を見て「書き方は分かったけれど、最初から文章を作るのは難しい」という場合は、テンプレートを使う方法があります。
テンプレートでは、宛名・事実関係・学校への相談経緯・要望事項など、基本的な構成に沿って作成できます。
ただし、テンプレートもそのまま使用するのではなく、実際の状況に合わせて内容を変更することが大切です。
要望書を提出した後も記録を残しておく
要望書は提出して終わりではありません。
提出後に学校からどのような説明があったのか、どのような対応が行われたのか、その後に状況がどう変化したのかも記録しておきましょう。
例えば、
- 要望書を提出した日
- 学校から回答を受けた日
- 面談の日時と内容
- 学校から説明された対応
- その後の子どもの状況
- 新たに発生した行為
などです。
もし要望書を提出しても状況が改善しない場合には、これまでの経緯を整理したうえで、次の相談先を検討することになります。
まとめ|実例は「自分の状況に合わせて書く」ために使う
いじめ要望書の実例を見ると、「こういう場合には、こう整理して書く」というイメージを持ちやすくなります。
ただし、重要なのは実例をそのままコピーすることではありません。
「何が起きたのか」→「学校へ何を相談したのか」→「現在どうなっているのか」→「学校に何を求めるのか」
という流れで、ご家庭の状況に合わせて整理することが大切です。
特に、相手への制裁や学校への感情的な非難を中心にするのではなく、確認できる事実と、学校に求める具体的な対応を分けて書くことを意識してください。
自分のケースでどう書けばいいか迷っている方へ
実例を参考にしても、
- 自分のケースでは何を書けばいいのか分からない
- 学校への相談経緯をどう整理すればいいか分からない
- 要望をどこまで具体的に書けばいいか迷っている
- この内容で学校へ提出してよいのか不安
という場合もあります。
そのようなときは、まず現在の状況を整理してから、要望書を作成する方法があります。
ひまわり行政書士事務所では、いじめ問題に関する要望書の作成・内容整理についてご相談いただけます。
- 現在の状況を整理したい
- 学校への伝え方を考えたい
- 作成した要望書の内容を確認したい
という段階からでもご相談いただけます。