今回は「ひまわり行政書士事務所」にお越し頂き、本当にありがとうございます。
今回の記事は「アンケート調査」をテーマに、絶対にやってはいけないアンケート調査の内容についてまとめています。
我が子がいじめに遭ってしまった場合の対応として「アンケート調査」がありますが、実際に学校に依頼しても「知りたい内容」が知れずに終わってしまう事が多いと思います。
中には情報の公開自体してくれない学校や、公開したとしてもほとんどが黒塗りで公開されてしまう事も少なくありません。
今回の記事では「いじめのアンケート調査」について、実際に私たち家族がいじめのアンケート調査で依頼した内容を元に「絶対にやってはいけない事」を3つまとめてみましたので、アンケート調査の参考にして頂ければ幸いです。
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いじめのアンケート調査 絶対やっちゃいけない事3選
この段落では、「いじめのアンケート調査」で絶対にやってはいけない事を3つまとめています。
私も実際に学校へ調査を依頼した時に「アンケート調査」を行っているのですが、あなたが知っている通り学校はいじめの事実を公開したくはありません。
アンケート調査自体乗り気ではない事もあるし、手間が掛かる事もあるので学校ではアンケート調査を好まない傾向にあるようです。(体裁を整える為だけに)
実際に当事務所に相談に来る内容についてもアンケート調査の実体を教えてくれない学校があったり、対応自体されなかったりと学校の対応に不満を持っている方が大勢いらっしゃいます。
そこで相談に来て頂いた方の調査内容(この場合にはアンケート調査項目)を調べてみると、公開しない事に「ある共通する3つのポイント」がありました。
それは、
- 学校にアンケートの内容を任せている(デフォルトのまま)
- アンケート調査を行って、直ぐに対応している(呼び出したり)
- 記名式にしてアンケート調査をしている事
以上のポイントが、学校が情報を公開しない場合など不満を感じるケースに共通している事が分かりました。
本来「いじめ防止対策推進法」によって、保護者側に情報を共有するとされてるのになぜされていないのか??
なぜ対応に不満を感じるのか??
次の段落でその理由についてまとめて行きたいと思います。
絶対にやってはいけない3つのポイント その理由について
いじめのアンケート調査をする上で、
- 学校にアンケートの内容を任せきりにしている事
- アンケート調査を行って、直ぐに対応する事
- 記名式にしてアンケート調査をしている事
上記3つのポイントは絶対にやってはいけないと説明してきましたが、なぜやってはいけないのか??
その理由について具体的に下記にまとめてみました。
学校にアンケート内容を任せきりにしている事
多くの学校の事例や教育委員会で公表されている内容を調べてみると、「私はいじめられた事がある」「いじめた事がある」と言う内容が共通していて、直接「いじめの内容」を問うものがほとんどです。
ほとんどの学校で「いじめが起きているのか」「誰がやったのか」の解明に力を入れてるケースであるとも言えます。
たしかに、学校も全てのいじめを把握する事は難しいのでアンケートで直接生徒の声を聞く事も効果的と言えるかも知れませんが、そんなに「子供のいじめ」は単純ではありません。
一室に20~30人、ちょっと隣を見れば「書いている内容」が見えてしまう教室で素直に内容を書けば
「誰が」「何を」書いたのかは直ぐに広まってしまいます。
正直に書いた生徒が被害に遭ってしまうリスクが高いので、アンケートの内容は慎重に考えるべきです。
アンケート調査を行って、直ぐに対させている事
これも実際に良くある学校の対応になります。
いじめが起きてから直ぐに対応してくれるのは非常にありがたいのですが、タイミングを間違ってしまうと取り返しの付かない事態が起きてしまいます。
実際に起きてしまっている事例として
- アンケート調査をした日の内に、生徒を呼び出して指導する事
- 書いた生徒の名前を出してしまう
- アンケートの内容を全て該当生徒に話してしまう
この3つの学校の対応がアンケート調査をより困難なものにしていると過去のデータを調べて判明しました。
対応を直ぐに行ってくれるのはありがたいのですが、「調査したその日」に該当生徒を呼び出してしまえばアンケートで誰かが書いたから呼び出されたと考えてしまいます。
書いた生徒の名前を出してしまえば、その後どうなってしまうのかは言わなくても分かりますよね。
また、アンケートの内容を話してしまえば、同じ様に誰が何を書いたのか推察できてしまいます。
いじめが起きている場合「参加している子」「していない子」に分れるケースが多いので、アンケートの内容を知ることが出来ればいじめっ子はある程度誰が何を書いたのか推察する事ができるのです。
大人の視点・子供の視点を分けて考えれば、アンケートの内容に必要な項目は「実態」よりも「クラスの雰囲気」になりますので、保護者との情報の共有こそが先に行う対応なのだと私は考えます。
要望書に「アンケートの内容を公開すること」を盛り込んでも良いと思います。
記名式にしてアンケート調査をしてはいけない
実際に学校で行われているアンケート調査の方式は「記名式」の方法が採用されています。
文科省が調査した統計だと小・中学校で約70%弱、高校だと約40%弱の割合で「記名式」のアンケート調査を行っている事が判明しています。
一般的に記名式のアンケート調査はリスクが高いと言われています。
その理由として
- 誰が書いたのかがバレてしまう
- 先生が書いた内容をバラしてしまう
以上2つのポイントが挙げられます。
実際に、虐待事件で教育委員会が虐待をした父親のアンケートのコピーを渡してしまったという事件も
起きていますので、記名式にしていれば「誰が」書いたのかが容易に分かってしまう危険性があります。
実際にアンケートをとるなら入れておきたい項目
実際にいじめが起きてアンケート調査を行う場合には、あまり知られていないかもしれませんが保護者側から要望として「希望する項目」を組み込んで貰う事も出来ます。
子供に起きたいじめを対応してみて感じる事は「学校が思っている事」と「保護者側が思っている事」の間に大きな差があると言う事です。
いじめを誰がやったのかよりも、なぜいじめが起きたのかどんな事が起きたのかが重要ですので、アンケートの項目は学校に依頼して組み込んで貰う様にしましょう。
以下にまとめているのは、当事務所に相談に来て頂いた方に答えたアンケート調査の方法の一部になります。
アンケート調査に組み込みたい内容
- 実際に行われていた所を見た事があるのか
- そのいじめを見たときに先生に相談しようと思ったのか
- 相談しないと答えた場合に、なぜそう思ったのか
- 自分が「その行為」をされたら、いじめと感じるのか
- 他のクラスの子でも「いじめ」を知っている子はいるのか
- 今まで学校の対応で不信に感じた事があるのか
アンケートの提出方法について
- 学校でアンケートの書き込みをせずに、自宅で書く
- 後日、期日を設けて職員室に提出させる(郵送も可)
- もしくは、メールにて回答する様にする(もちろん無記名で、管理状況を徹底)
※秘匿性を高めて(被害者側に)、公開できる内容を中心にクラスで起きているいじめを視覚化する。
※いじめをした子を特定するのではなくいじめが起きていたのかどうかを明確にする事に注力する
まとめ
今回の記事は「アンケート調査」をテーマに、絶対にやってはいけないアンケート調査の内容についてまとめてきました。
多くの学校で行われているアンケート調査は、「いじめの内容」を中心に「誰が」やったのか明らかにするためにアンケート調査を行っています。
しかし、それだと真実を知りたい被害者側が情報公開を訴えても個人が特定される内容は公開されないので、学校側は非公開にしてしまいます。
何の為にアンケート調査をやったのか分からなくなってしまいます。
そして、アンケート調査を行う場合に絶対やってはいけない事3つを紹介させて頂きました。
その3つとは、
- 学校にアンケートの内容を任せきりにしている事
- アンケート調査を行って、直ぐに対応する事
- 記名式にしてアンケート調査をしている事
の3つになります。
先ほど書いた様に「学校にアンケートの内容」を任せると、誰がいじめたのかを中心にアンケートを取られてしまうので、内容を公開されないケースが多くなります。
調査後に直ぐ対応してしまう事で、呼ばれてしまった生徒が何を書いたのかしてしまったのかを推測できる状況になってしまうので、「第2の被害」が起きてしまいます。
記名式にしてしまうと先生が内容をバラしてしまう事もありますので、何の為に調査をしたのかが分からなくなってしまいます。
よく「アンケート調査」は意味が無いと言われていますが、「意味が無いもの」にしているのは我々、保護者が任せきりにしている事が原因になっている可能性もあります。
学校と話し合いをして項目を決めるべきでしょう。
以上、今回は「アンケート調査で絶対やっちゃいけない事」について3つまとめてきました。
実際に我が子にいじめが起きて感じる事はいつも「冷静」に何が問題になっているのか常に考えるべきという事です。
「怒り」に任せてしまっては「時間だけ」が過ぎてしまい、「子どもの学校生活」は戻らなくなってしまいます。
これからどう対応すれば良いのか分からない事が多いと思いますが、そんな時には我が子のいじめを対応してきた経験が私にはあります。
遠慮無く相談にお越し下さい。
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございました。